@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:00000583, author = {青木, 克仁 and Aoki, Katsuhito}, issue = {50}, journal = {安田女子大学紀要, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Feb}, note = {本論考の目的は、カール・ポッパーの「三つの世界説」を参照しつつ、「人新世」と呼ばれるようになった、この時代の意味を探ることにある。「人新世」は、「第三の世界」が「ミームの拡散」という意味において「第二の世界」を支配するにとどまらず、「第一の世界」にも巨大な影響力を及ぼすに至った時代なのである。今や「第三の世界」を統制する原理となった「グローバル市場」による「新自由主義」という形の資本主義とそれを牽引する「テクノロジー」による「進歩史観」の実にせっかちな時間が「第一の世界」を変質するだけの強大な力を持ち始めている。その力は、ハイデガーが言うように、人間を「総駆り立て」状態に陥らせ、「総駆り立て」のシステムの中で人間は単なる「人材」あるいは、「消費者」と化し、そうしたものとしてシステムの中で最適化を図るだけの存在者に成り下がってしまっている。かくてグローバルに拡張した経済システムは、「気候変動」をもたらすに至った。本論考では、「第三の世界」におけるイデオロギー闘争において覇権を争う人類ではなく、今後、「第一の世界」において進化の時間を生き延びる可能性がある人類か否かが問われる、「人新世」と呼ばれる時代を考察する。}, pages = {21--28}, title = {「偽りの平和」 ~コロナ危機そして気候変動~}, year = {2022}, yomi = {アオキ, カツヒト} }