@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:00000539, author = {西原, 明史 and Nishihara, Akifumi}, issue = {49}, journal = {安田女子大学紀要, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Feb}, note = {本研究は、中国のウイグル族詩人ディルムラットの詩集『漠魂』を解題する試みの続編である。彼の詩には「一貫した強い内面」の否定を主題にしたものが多い。そういう内面の一つである民族意識からの解放を目的にするからだ。本稿で取り上げた2編も「感情の動揺」を表現したり「身体性」を強調したりして、上記の主題を継続させていた。特に「身体性」を読者に実感させるための隠喩がディルムラットの詩には頻出しており、その意図を同じ「身体性」を基軸とする岡潔や東浩紀の哲学的論考に依拠して解釈した。その結果、具体的で個別的な「生身の身体」による「偶然の出会い」が「同情や共感」を生起させ、それによって民族という枠を越えた共生を新疆で実現できるとするディルムラットの思想と展望を発見できた。ディルムラットは創作を通して思索する哲学者でもあったのである。}, pages = {51--62}, title = {「憐れみと連帯」のための哲学 -詩集『漠魂』を読む?-}, year = {2021}, yomi = {ニシハラ, アキフミ} }