@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:00000537, author = {青木, 克仁 and Aoki, Katsuhito}, issue = {49}, journal = {安田女子大学紀要, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Feb}, note = {相模原障害者殺傷事件を起こした植松聖被告の裁判において、横浜地方裁判所は死刑判決を下した。この判決に対して、自身も脳性麻痺の障害を持ち、障害者と社会の関わりについて研究している東京大学、熊谷晋一朗准教授は、「生きる価値のある命と価値のない命に線を引くというのが被告の犯行の動機だったことに対して怒りを覚えてきたが、死刑判決は、その被告の命に線を引くもので私にとっては複雑で、葛藤を伴う判決だ」と述べている。彼は「生きる価値のない命はない」ということが分からぬ輩は「生きる価値がない」としてしまう自己矛盾に、「死刑制度」を有する私達の社会自体が、その矛盾に気づかぬままはまり込んでしまっていることを指摘している。加えて、「誰でもよかった」という動機で、死刑該当罪に当たる殺人を実行する犯罪者が珍しくなくなっている不透明性高まる社会の中では、「死刑」という刑罰について再考する必要が出てくるだろう。本論考において、抑止効果による議論も復讐刑としての議論も死刑存置を確立するためには弱くなってきているとしたら、被害者の応報感情を論拠とした存置論の有効性を再検討する。}, pages = {33--42}, title = {死刑についての考察}, year = {2021}, yomi = {アオキ, カツヒト} }