@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:00000536, author = {内田, 誠一 and Uchida, Seiichi}, issue = {49}, journal = {安田女子大学紀要, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Feb}, note = {盛唐の詩人・李?の詩「聖善閣送裴迪入京」は、洛陽の聖善寺の報慈閣において、長安へ行く裴迪を送った送別詩である。この作品は全十二句から成る五言排律。十二句のうちの五句において、王維や裴迪の詩を踏まえて作られていることが判明した。また、五句のうちの四句は押韻すべき偶数句に置かれている。まさに意図的であると言わざるを得ない。  ではなぜ、李?はこのような手法を用いたのであろうか。それは、長安へと向かう裴迪を力づけようとしたからであろう。詩意から想像するに、裴迪は嘗て尚書郎に任官するも、疾病ゆえに官を辞したようである。ところが、身体的に(あるいは精神的に)脆弱にも拘わらず、官界への未練があったのか、再起を期して長安へ上ることになった。出発を前にして、聖善寺の報慈閣を舞台に催された送別の宴。その主催者と思しき李?が、長安には王維がいるから何の心配も要らぬ、という激励のメッセージを込めて、若き裴迪にこの詩を贈ったと考えてよいであろう。}, pages = {25--32}, title = {李?詩「聖善閣送裴迪入京」考 ―王維や裴迪の詩との関連に注目して―}, year = {2021}, yomi = {ウチダ, セイイチ} }