@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:00000485, author = {西原, 明史 and Nishihara, Akifumi}, issue = {48}, journal = {安田女子大学紀要, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Feb}, note = {本研究は文芸評論家柄谷行人の近代文学論に依拠して、中国少数民族の一つウイグル族の詩人の作品を分析したものである。柄谷によれば、内面重視という明治の価値観から言文一致体や三人称客観の文体で書かれる「近代文学」が誕生した。しかし漱石や子規はそれに与せず、外面である関係に翻弄される人物を造形したり、内面に頼らない技法で創作したりする。また共に漢字にこだわっていた。この点が漢語で詩作する一人のウイグル族詩人を想起させるため、彼の作品に込められた意図を「内面への評価」という観点から解読することを試みた。2篇の詩を丹念に読み込み、感性や直感よりも言葉や知識つまり「知性」を駆使して初めて世界を表象することが可能になる、という思想を読みとることができた。この「内面の否定」はウイグル族の民族的自我の未来を構想する上でも貴重な意見である。こうした発見が可能であることからも、「新疆文学」研究の射程は広いと言える。}, pages = {77--88}, title = {「新疆文学」研究初探 -詩集『漠魂』の読解を通して-}, year = {2020}, yomi = {ニシハラ, アキフミ} }