@article{oai:yasuda-u.repo.nii.ac.jp:02000053, author = {青木, 順子 and Aoki, Junko}, issue = {53}, journal = {安田学術研究論集, Journal of Yasuda Women's University}, month = {Mar}, note = {「異文化コミュニケーション教育」において「幸福と正義」を考える際に、「自己犠牲」と呼ばれる行為が往々にして存在する。本稿は、この「自己犠牲」について宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を基に説明をすることで、幸福と正義の関係を明確にすることを目的としている。この物語の登場人物、例えば、カムパネルラ、ジョバンニ、青年、蠍の内の誰になるかについては、当然ながら私たち自身には選択の機会はない。同時に、どの場に存在したとしても私達にとっての選択肢はあり、限られた選択肢であっても、少なくとも選ぶことはできる。そして、その選択が、「本当にいいこと」を真摯に望むものなら、必然的に「本当の幸福」に繋がる。それは個人の幸福を超えた、多くの人々の幸福であると同時に、個人の幸福もそこに内包されるのである。こうした考えこそが、「普通の人々」に「正義のための飛躍」を可能にさせてくれるのであろう。「本当」とは何かへの問いかけには絶対的な答えがないまま、絶えず真理を問い希求し続け、その先に大きな広がりを持つ社会全体の「幸福」が存在すると信じ、それゆえに、個人の自己犠牲という行為の持つ「重苦しさや狭苦しさ」は存在しないことになる―この考え方は「普通の人々」にとって大きな希望なのである。そう考えて行動する人々の広がりが、また「連帯」と考えられるのである。}, pages = {9--16}, title = {異文化コミュニケーション教育(異文化教育)の原点としての「我々」と「彼等」のコミュニケーション問題 (26) ―「異文化コミュニケーション教育」における「自己犠牲」―}, year = {2024}, yomi = {アオキ, ジュンコ} }